海外へ行く際には、0歳児の赤ちゃんでももちろんパスポートは必要です。大手航空会社の搭乗の関する規定には生後8日以降の赤ちゃんから可とありますが、生後8日ではパスポートを発行できる準備は整わないと思います。ここでは、できるだけ早く・スムーズに赤ちゃんのパスポートを取得できる方法をお伝えします。
赤ちゃんのパスポート申請に必要なもの
まずは申請に必要な書類を確認して行きましょう。基本的に、住民票が登録されている都道府県での発行となります。
- 一般旅券発給申請書(5年用)
- 戸籍抄本または戸籍謄本(発行から6ヶ月以内のもの)
- 写真1枚(規定サイズ)
- 本人確認書類(健康保険証+母子手帳)
以上の4点です。
スムーズに取得するには、アンダーラインで示した書類に特に注意です!私は時間との闘いでしたので産前に綿密なスケジュールを立て、無事出国に間に合うように準備しました。事前に流れをイメージしていたことで、出産予定日が1週間過ぎても(笑)余裕を持って取得できました!
1つずつ説明していきます。
一般旅券発給申請書(5年用)は、各自治体の窓口に置いてありますし、現在は外務省のHPから申請書をダウンロードすることも可能です。私は自宅から一番近い役所の分館でもらいました。(念のため2枚頂いてきました。)
記入内容はそこまで難しいものはありませんが、署名した字がそのままパスポートに反映されるので、丁寧に書くよう心がけました。また、子どもの名前の下には親である私の名前も併記し、「(母)代筆」と言う文言も加えます。
戸籍抄本または戸籍謄本は、出生届をだしてから反映されるまでに時間を要する場合があるので自治体に確認が必要です。私の息子の場合、出生届をだした自治体(住民票のある場所)と本籍地の場所が異なったため戸籍謄本に反映されるのに1週間程度かかりました。
また、本籍地と居住地が異なる場合、居住地の役所でも戸籍謄本は取り寄せ可能ですが、生まれてから出国まであまり時間がなかったため本籍地まで戸籍謄本を母に取りに行ってもらいました。生後2ヶ月程度で出国される場合は、できるだけ早く出生届を出して、戸籍謄本を取得し、パスポートを取得しないと、座席の予約も海外旅行保険も入れないので生まれて間もない海外渡航を予定される場合は早めに準備することをオススメします。
写真には規定のサイズがあります。詳細は外務省HPの「パスポート申請用写真の規格」を参考にしてください。赤ちゃんのパスポート申請における最大の難関がこの写真です(泣)
まず、大人一人で撮ることはほぼ不可能かと思います。そして、1回で撮ろうと思わずに(1ショットと言う意味では無く)、時間や日にちを置いて2、3回チャレンジする覚悟で臨みましょう。何故ならば、生後間もない赤ちゃんは、寝ているか泣いているかミルク飲んでいるかがほとんどだからです!ニコニコご機嫌良いタイミングなんてそうそうありません。無理して何度も撮り直しをしているうちに泣いてしまうことも多いに考えられます。赤ちゃんによって個体差はありますが、息子の場合は置くと泣くタイプでしたので大変でした。
撮る準備として、背景を無地にするために赤ちゃんの下に白いシーツを敷きます。また、撮る時間帯は夜に蛍光灯の電気がついた部屋ではなく、日中の自然光が入る時間帯の方が変な光が入らずに良いと思います。大人1人が赤ちゃんを落ち着かせ、シャッターを押す直前まで押さえる役で、もう1人が真上からカメラで写真を撮る役です。写真は無理に顔だけを撮ろうとせずにある程度上半身も含めて撮影し、後にトリミング処理をしてサイズを調整すると良いです。
真正面を向いている必要があるため、左右どちらか一方を向きやすい乳児は、綺麗に真上を向かせたままその状態を保つことはなかなか難しいです。ですので、顔を直前まで押さえて、パッと離した瞬間にシャッターを押す、というのを何回も繰り返します。
本人確認書類については、大人の場合は運転免許証なら1点のみでも可能ですが、赤ちゃんの場合は無理なので必ず2点必要になります。健康保険証と母子手帳です。母子手帳はすぐ用意できますね。でも、健康保険証は生まれてから手続きが必要です。自治体もしくは世帯主が勤めている場合は勤務先の窓口での申請になります。私の場合は主人の会社で発行を依頼しました。出生後、1〜2週間程度で手元に受け取った記憶があります。急ぎの場合は予め勤務先に発行に要する期間や必要書類を確認したり、担当部署の方に事前に伝えておくなり準備しておくと安心です。
赤ちゃんのパスポート申請方法と所要日数
パスポートの申請は代理人でも可能ですが、受け取りは本人が行く必要があります。(※今後、電子申請および郵送での受け取りができるよう政府は検討しているようです。)
申請時
代理人である主人(息子の父)に行ってもらいました。上記の必要書類と共に代理人の本人確認書類が必要になります。ちなみにウチの場合は、申請書類上は「(母)代筆」でしたが、窓口での代理申請者は主人である父でも問題はありませんでした。
受け取りまでの期間は東京都のパスポートセンターの場合は6日間(土曜日・日曜日・国民の祝日・振替休日 ・年末年始(12/29~1/3) を除く。)ですが、自治体によっては8日以上など日数が異なりますので必要な場合は予め各自治体に確認してください。
受け取り時
赤ちゃん本人を連れて行く必要があります。私の場合、電車を乗り継いで受け取り場所へ行く必要がありました。基本的に生後1ヶ月まで外出を控えるべきと言われているため、1ヶ月検診を受けた後すぐに取りに行けるようにスケジュールを組みました。
旅券引換書を忘れずに持って行ってください。収入印紙は大抵パスポート申請窓口のそばで購入が可能かと思われます。東京都の場合、東京都手数料は2000円、収入印紙で4000円の合計6000円でした。
いざ、息子の顔写真が載ったパスポートを手にすると、なんとも感慨深い気持ちに・・・ああ、これでもう世界中を旅できてしまうのね!生後1ヶ月ちょっとにしてパスポートをゲットした息子は、有効期限の5年後には新生児の顔からだいぶ変わって別人のようになっているのだろうなぁと思います。
まとめ
以上が、赤ちゃんのパスポート申請方法に関する内容です。申請するまでに必要な作業や提出物があるので予め準備して時間に余裕を持って申請できると良いですね。
いざ、パスポートがゲットできたら、飛行機のベビーベットの予約の電話(座席確定)などを行いましょう!