赤ちゃんと海外

海外に行く前に!赤ちゃんの渡航前予防接種

海外に引っ越す前の子どもの予防接種はどうしたらいいの?
そんな不安に少しでも役立つ情報をお届けしたく体験談をお伝えします。

渡航前予防接種相談

長男は生後2カ月7日目に海外へ引っ越しました。

日本での予防接種は生後2カ月の誕生日を迎えてからが一般的です。

生まれてからすぐは母親からの免疫から赤ちゃんは守られていますが、何も注射を打たないまま長時間のフライトを経て異国の地に行くのはどうしても怖かったです。

ただ、日本の予防注射スケジュールと海外の予防注射スケジュールは国ごとによって大きく異なり、どのようにしていくべきかさっぱり分かりませんでした。

ましてや第一子で予防接種そのものの知識もほぼゼロ。

産婦人科での退院時に、チラッと担当の助産師さんから得た情報を元にリサーチし、いくつか対応している病院がある中で国立国際医療研究センター病院へ渡航前予防接種相談に行ってきました。(※2020年4月現在はコロナの影響で対応されているかは不明です。お問い合わせください。)

予約状況と持ち物

電話対応の方はとても優しくて丁寧に教えてくださいました。

出産日、渡航予定国、出国予定日を話すと、

あら!急がなきゃ!大変!予約空いてるかしら・・・・

というような慌ただしい雰囲気に・・・

小児科担当の先生が来る日が決まっているらしく、その中での予約の取り合いになるので注意です。

取れた予約日は、電話した日から2週間以上後の日付でした。
検討される場合は早めの連絡をオススメします。
予約日はあくまで、「相談をする日」なので「予防接種する日」ではありません。

当日の持ち物として、下記の内容を伝えられました。

  • 保険証
  • 予防接種の記録(母子手帳)※今回は母である私の分も
  • 薬の服用がわかるもの(お薬手帳)


 

予防接種相談当日

1カ月健診で外出許可をもらった翌日を相談日と設定していました。
初めての遠出が片道1時間以上かかる場所になるとは・・・

最寄りは若松河田駅です。

慣れない抱っこ紐で一人で行きました(泣)

行きの電車が途中で止まり、一瞬パニックになるものの、隣に座ったママさんがちょうど購入検討予定のベビーカーを使っていたので、使用感を聞くなど雑談できて気が紛れたし勇気をもらい・・・

そして、なんとか乗り継ぎし到着。
泣かずにここまで来てエライエライ!

渡航前予防接種相談のエリアは受付を通って1階の一番奥です。

問診票を記入し、早速先生の元へ。

世界地図の載ったパンフレットを用いながら一般的な海外渡航前の予防接種の話から、今回行くアイルランドの予防接種事情について、そして日本でどの予防接種を受けていくかの相談を約1時間~1時間半ほどしました。

安心料・勉強料としてこれで3000円/1人は決して高くない!

担当の先生は、非常に穏やかで不安なことをなんでも聞いてくださり、本当に安心しました。でも他の病院勤務だそう・・・。

途中合流した母にも既に私にした同じ説明をまた繰り返し丁寧に教えてくれて、自分の子どもだったらどうするか、という視点で意見をくださり大変助かりました。

結果的には、本来日本では3カ月で打つ四種混合を生後2カ月目の予防接種時に打つという方針を立てました。

定期接種ですが、国で決められた時期より早く打つため任意接種扱いになり、自費になります。また、説明書通りでの使用ではないため、接種によって重篤な場合になった際の保障がありません

との話をされました。

ですが、現地の医療システムや予約の取れにくさに不安があったため、前倒しして受けました。

結果、私たちの場合は、そのようにして良かったです。

現地に着いた次の平日にすぐに近隣の小児科にGP登録(かかりつけ医の登録)に行き、予防接種や定期検診の予約をお願いしましたが、取れた予約日がだいぶ先でした。日本で四種混合を済ませておいたので、気持ちも軽くなりました。

※あくまで私たちの場合の話なので、必ずしもどのお子様にも合致するというわけではありません。また、医師によっては対象月齢以前の接種を断るケースもあるようです。お医者様とよく相談してください。

次回接種予約

予防接種自体は自宅最寄りの小児科でも行えます。
むしろ、子どもの場合は定期接種の場合にはここでは受けることはできません。

今回は、母である私自身も麻疹風疹の予防接種を受けることにしたので、母子ともに一緒に接種でき、尚且つ生後2カ月で四種混合を打ってくれる小児科を探すのが面倒だった為、接種時もお世話になりました。

接種予約自体は1カ月後すんなり取れました。

海外の予防接種に関する情報の入手方法

専門の小児科医との渡航前予防接種相談時にオススメされたサイトを紹介します。

FORTH「厚生労働省検疫所」:海外渡航のためのワクチンについて掲載されています。

外務省海外安全HP:国ごとの世界の医療事情などが確認できます

CDC travel(Centers for Disease Control and Prevention) :英語で書かれている米国のサイトですが各国の医療事情などが載っています。

横浜市ホームページ(各国の予防接種):何故か横浜市のサイトに各国の予防接種について詳しく解説しています。少し内容が古いものもあるかもしれませんが、日本語で書かれているアイルランドの予防接種事情が分かるサイトは他には見つからなかったので大変助かりました。

上記のサイトを参考にしても、やはりよく分からないものです。特に私は第一子で予防接種そのものの理解からでしたので苦労しました。

ただ、国立国際医療研究センター病院のようなトラベルクリニックなどに相談をすることにより、渡航先と接種歴に応じてお医者様がアドバイスをくれるはずです。私が行った病院以外にもトラベルクリニックはありますのでご自宅に近いところを検索してみてください。

郷に入れば郷にしたがえ

この言葉は予防接種に関する心配を吐露した際に、複数のお医者様から言われました。

海外に行けば、現地の基準や接種スケジュールに従うことが一般的なのだそうです。でもよく考えてみればそうですよね。その地域で流行る病気の予防の為に定期的なワクチン接種が求められていてスケジュールが組まれているのですから。

日本ではこの月齢でこのワクチンを打つから現地でもそうしなきゃ!と頭でっかちに考えて不安になっていた時期もありましたが今では当時なんでそこまで心配していたのだろうとも思います。(今まで大きな病気も無く元気に過ごせているからかもしれませんが・・・)

息子も、日本では接種のないMenB(髄膜炎菌B型)MenC(髄膜炎菌C型)も現地のスケジュールに沿って打ちました。
一方で、5〜7ヶ月時に日本で定期接種になっているBCGワクチンはアイルランドでは接種しません。かかりつけ医に自費でも接種可能か問い合わせましたが、ワクチンそのものが無いそうです。(アイルランドでは以前は出生時に接種していたそうだが、現在は結核になる可能性が低くなった為接種の規定が無くなったようです)帰国後、1歳過ぎてから日本での接種を考えています。

ワクチン接種そのものに対する考えは各個人で様々な意見があると思います。ここに書かれていることは私の体験談として参考程度にしていただければ幸いです。